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  • 執筆者の写真masa

マルタでの家探し:基本編

更新日:2022年6月30日

就職やノマド移住、永住権プログラムでのマルタ移住など、なんといっても家探しがネックです。

マルタでは、家賃は上昇傾向にあります。1年を通じて、6月から9月は、家賃が最も高くなる時期です。この背景には、夏には物件が一斉に短期貸しに移行すること、インターンや季節労働でマルタに滞在する人々が増えるためといった事情があります。また、ゲーミング会社も雇用拡大を続けています。


さて、マルタでの家探しは、基本的には、不動産エージェントに依頼し、物件を探してもらうのが基本です。SNSで見かけて、お金も払って、いざ引っ越しとなり、現地に着いたら、実は騙されていて、お金だけ騙し取られて泣き寝入りという場合もあります。

不動産エージェントを通す方が無難です。


また、マルタの賃貸物件はほぼすべて家具付きなので、自分で家電や家具を買い揃える必要はありません。


マルタの不動産エージェントはいくつかありますが、どこもデータベースを持っていますので、物件を検索できます。また、Facebook Market Placeで探すこともできます。

ただ、検索に合致した物件が既に契約済みの場合も多々あります。そのため、不動産エージェントのオフィスに飛び込んで、直接、条件を伝えて探してもらうかした方がいいでしょう。



物件の下見の際には、契約期間、電気水道、インターネットの料金は家賃に含まれているか、含まれていない場合は、家賃支払いの際にデポジットとして払う必要があるか、などの確認が必要です。


マルタの賃貸物件の市場は、流れが異様に速く、物件の下見の直前になって、すでに入居者が決まったからと断られることも珍しくありません。下見の際に、「後で考える」と思っていると、すでに物件がとられていることも稀ではありません。


物件を決めると、まず貸主にデポジットを払います。銀行振込の場合もありますし、現金で渡す場合もあります。デポジットは通常、家賃1ヶ月分です。瑕疵がない限りは、退去時にデポジットは返金されますが、大家によってはデポジットを返さない、退去時の清掃費用が引かれるといったこともあります。

また、不動産エージェントには、家賃1ヶ月分の半額を支払います。


例えば、家賃が600ユーロとすれば、エージェントに手数料300ユーロ(VATが加算される場合、354ユーロ)、デポジットとして貸主に600ユーロ、入居前に家賃600ユーロを払います。


デポジットさえ払ってしまえば、物件を抑えられます。家賃は、入居前までに支払うことが通常です。


入居日には、電気と水道のメーターの数字を確認します。この数字は、通常、賃貸契約書に記載されます。1ヶ月あるいは2ヶ月ごとにARMS(マルタの公共電気水道サービス)が検針に来ます。この検針日は、通常、大家から何日に来ると伝えられます。午前中のことがほとんどです。場合によっては、光熱費のデポジットで計算してくれたり、検針後に大家から金額を伝えられたりとケースバイケースです。


賃貸契約を済ませると、貸主は、契約日(入居日)から10日以内に、Housing Authorityに賃貸契約を登録しなければいけません。借主も登録受付と登録完了のメールをHousing Authorityから受け取ります。

また、転居後にIdentity Maltaに提出する、IDの住所変更の書類にも、貸主による署名が必要ですので、契約署名時に記入してもらうといいでしょう。

*住所変更の届出には、Housing AuthorityからのApproval Emailも必要です。


契約書で主に確認すべきは、退去通知です。退去予定の1ヶ月以上前に貸主に告知することが通常ですが、貸主によって異なるので、必ず確認しましょう。また、1年契約の場合、di fermo条項といい、最初6ヶ月間は住まないといけないことがあります。2年契約の場合は9ヶ月、3年契約の場合は1年です。


また、貸主によっては、申告上の金額を低く見せるために、賃貸契約と別に「家具レンタル」の契約を結ばせようとする場合があります。そうした貸主の場合、トラブル防止のためにも契約しない方が無難でしょう。貸主の人柄を見極めるのも大切です。そういった点でも、不動産エージェントを利用する方がいいでしょう。



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